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読んだ本のこととか。できることからこつこつと

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[アキリ] ストレッチ を読んだ  

category: 漫画 tag: アキリ 
stretch

強気なOL慧子と、ちょっと天然な大学生の蘭。東京ではじめたルームシェア生活。ストレッチしたりしなかったり。ゆるゆるとほぐれながら繰り広げられる二人の日常。

WEB連載しているので最新話をすぐに読むことができます。ほとんどが一話完結で日常のお話なので途中からでも読み始められます。今はまだ一話から三話も公開されていますね。
第一話はこちらから。

基本的に二人の女性がストレッチをしつつ何気ない会話をしているだけなのですが、面白いです。ちょっと性格きつめの先輩と奔放な性格の後輩コンビの二人はいい感じにバランスが取れていていいですね。会話もテンポが良くてときどき笑わせてくれます。

ストレッチだけでなく、二人の関係にも着目して話が進んだりするので、ときには心が和むようなちょっといい話もあります。心身ともにリラックスしながらほぐしていけるような作品です。

最近体動かしていないなぁと思ったら読んでみてください。きっとストレッチがしたくなりますよ。
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HAL 1巻 (Gum comics)HAL 1巻 (Gum comics)
(2012/08/01)
あさり よしとお

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いつもの通学路。ふと気がついたら、ビルの屋上に変な研究室があった。とある街のとあるビルの屋上に在る奇妙な研究所「HAL(はいぱぁ あかでみっく らぼ)」。そこでは胡散臭い博士がなにやら怪しい実験をしているらしい。ウソで塗り固められた科学の面白さ、サイエンスコメディの決定版!
※このマンガには一部に真実が含まれている場合があります


「生命の不思議」とか「宇宙」「ロケット」などなど科学の話題についてあんまり難しく考えないでゆるーく楽しく読めます。連載当時が2001年ごろなので、ネタが結構古かったりしますが、今読んでもところどころ再発見があって面白いです。各話の最後に解説があって、そこに書かれている小話も豆知識として面白いです(少し内容が濃い気もしますが)。
博士の派手な実験に付き合わされて助手の女の子が毎回のごとくひどい目に合うところは、いつものあさりよしとおですね。

基本的にインチキ科学をウリとしているので、話半分に読むのがいいと思いますが、読んでいるうちに本当にウソと真実の境がわからなくなったりします。明らかにおかしい話とかしてるときもあれば、あれ、これは本当だったかな?というような話もあります。そこから自分で調べて正しい知識を学んでいくのが本書のねらいなんでしょうね。科学に興味を持って自分で調べようという気にさせてくれるのはさすがです。面白い話がたくさんあるので読めばきっと自分で調べてみたくなると思います。
水上歩行する二足歩行ロボットとか、恐竜の飼い方とか、夕日の赤が実は「赤方偏移」だった(?)とかけっこう笑える話があります。ゴジラの背ビレの青い光はチェレンコフ光だったのですね。
とにかく科学を面白おかしくウソで味付けして、ときに少しだけ真実を混ぜるというのはなかなかスリリングで楽しめます。

ところで「独壇場(どくだんじょう)」は「独擅場(どくせんじょう)」が実は正しかったのですね。本書で初めて知りました。
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[九井諒子] ひきだしにテラリウム を読んだ  

category: 漫画 tag: 九井諒子 
ひきだしにテラリウムひきだしにテラリウム
(2013/03/16)
九井諒子

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自分に優しい脳内裁判、ノベルダイブ、愛想のない社長令嬢、AIの恋あるいはバグ、神を殺した男、彼氏もしくは彼女の特殊な性癖、お金持ちには向かない仕事、植物の気持ち、太陽系から見た彼女と僕の距離、引き出しの中のテラリウム、狐の嫁入り、サンタクロース派遣会社、などなど33編のショートショート。

10ページ未満のショートショートが33編詰まっています。中には2ページほどのお話もありますが、それらの短いページ数の中にきらりと光るアイデアがしっかりと詰まっています。いろんなアイデアが詰め込まれているので読んでていい刺激になります。本当にこの作者はお話の発想からオチまでの持って行き方がうまいですね。
今回はファンタジーだけではなく、日常からSFまで、動物から植物そして細菌まで、あるいは異国の訪問記と幅広く、ジャンルの枠に収まらない世界観が軽やかに展開されていきます。

ときどきドキッとするくらいかわいい女の子が出てきたりします。その可愛さは、表情だったり仕草だったり佇まいだったりするのですが、ショートショートの中でもこんなに魅力的なキャラクターが表現できるのかと驚きます。

毎回切り込み方が斬新で鋭く、飽きさせない展開に持っていくのはすごいですね。
あとところどころ入ってくるメタ視点、唐突な視点切り替えなんかもうまく使われてて面白いです。

僕はとくに「代理裁判」「ノベルダイブ」「えぐちみ代このスットコ訪問記」「春陽」「パーフェクト・コミュニケーション」「スペースお尺度」あたりがお気に入りです。
どのお話も独自の切り込み方で、雰囲気がとても好きです。

こちらから四作品を試し読みすることができます。興味のある方はぜひ。
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[九井 諒子] 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 を読んだ  

category: 漫画 tag: 九井諒子 
九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)
(2012/10/15)
九井諒子

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ふたつの戦争状態にある国の国境で子育てをはじめる竜。互いに理解しあえない人魚と少年。山の神様に学業成就を祈る小学生。もう一人の自分に悩む大学生。命を吹き込まれた絵は何を思うのか。親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ち。トホホな超能力の使い道とは。
親と子、子と親、「絆」がテーマの七つの短編集。


前回の「竜の学校は山の上」に次ぐ九井諒子さんの短編集第二作です。
今回はページ数がそれぞれ同じくらいの短編が7つ収録されています。
前回同様、九井諒子流のちょっと独特なファンタジー世界が広がります。竜、人魚、神様、狼男、そして不思議な超能力までいろいろな世界観が展開されますが、でもその根底には「絆」というシンプルなテーマがあります。日常と非日常が混在した世界で、それぞれがどう関係を保っていくのか、登場人物たちはその答えを探し求めます。

どの物語も途中にクスリと笑えるところがあって、うーんと考えさせられるところがあって、そして最後には安心させてくれる救いがあります。どの物語もオチが綺麗でスッと後を引かない清涼感がありますが、しかし一度この世界観に引き込まれると、読む手がとまらず、次々とページをめくって読まされてしまいます。

僕はとくに「わたしのかみさま」が好きです。
中学受験を控えた小学生の女の子。模試でひどい結果を出してしまい家に帰れず逃げるように小山へ登って行くと、そこにはなんと魚の姿をした神様が。彼女はその神様に受験の合格を祈願するが……。
初めての受験に不安になる彼女の気持ち、受験を経験したことのある人なら共感できるところがあると思います。もしも受験に失敗したら、落ちてしまったら……そんなことを考えると今まで頑張ってきたことが無駄になってしまうかも、と不安になります。
女の子はそんな不安な気持ちをお父さんに打ち明けます。

頑張ってもだめだったらぜんぶ無駄になっちゃうの?
もし全部だめだったとしても私はちゃんと私になれる?


「だめだったとしても私はちゃんと私になれる?」という女の子の気持ち、すっごいよくわかります。合格するかどうかわからない不安な未来に対して、もし失敗したとき自分にどう変化があるのか。努力が報われなかったときはどうすればいいのか?
でもお父さんはそんな幼い娘の気持ちを汲んで、やさしく励ましてくれます。
このお話では神様が登場したりしますが、やっぱり親と子の絆のお話ですね。やさしい家族に心温まります。

本書にも収録されている「子がかわいいと竜は鳴く」の短編が一話まるまる公開されています。
九井諒子「子がかわいいと竜は鳴く」試し読み
興味のある方はぜひ。
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[九井 諒子] 竜の学校は山の上 九井諒子作品集 を読んだ  

category: 漫画 tag: 九井諒子 
竜の学校は山の上 九井諒子作品集竜の学校は山の上 九井諒子作品集
(2011/03/30)
九井 諒子

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魔王を倒し終わった後の勇者の憂鬱。
自分が何者であるか忘れてしまった冴えない青年。
馬人(ケンタウロス)は今日も休むことを知らない。
自由に飛ぶには狭すぎるこの世界。
誰かに必要とされなくても、近くで見守ってくれる人がいる。
素敵な9編の夜伽話。


9編の短編が収録された短編集です。10ページほどの短いものもあれば、50ページ前後の比較的長いものもあります。どの物語も竜や、魔物、魔王、馬人、翼の生えた女の子などファンタジーの登場人物たちが出てきますが、うまいこと現実に溶け込んでいてやけにリアルな非日常を感じさせてくれます。単純な勧善懲悪に終始するのではなく、もう少し踏み込んだ物語が多く、読み終わった後はしばし考えさせられます。

主人公にのみ視点を固定するのではなくて、他の登場人物たちの心情も描かれていてしかもその視点の切り替えがうまいです。なるほどこのキャラクターはこういうふうに考えているのか、とそれぞれ深みのあるキャラクターに魅力を感じます。

僕はとくに「現代神話」「進学天使」が好きです。
「現代神話」ではとにかく働き者の馬人(ケンタウロス)と猿人(普通の人)たちの日常が描かれています。馬人はとても働き者でたとえ会社が代休の日でも出社してしまうくらい、とにかく怠けることができない。働き者なのはありがたいのだけれど、普通の人たちからしたら彼らのように働く体力はないので、比べられると結構肩身の狭い思いをすることもしばしば。
普通の人たちから見たら馬人は働くことを楽しんでいるように見えますが、馬人の彼らは、自分たちは働くことしかできないと言います。
馬人の青年は仕事中に公園で休憩している同僚(普通の人)に「僕は猿人に生まれたかったです」と話します。

テレビ見ながらこたつでうたた寝したり
学校サボってパチンコ行ったり…
ぼーっと公園のベンチで物思いにふけってみたかった
怠けるってミキさんが思ってるよりずっと素敵なことですよ


休まずに働き続けられるってことは羨ましいことのように思えますが、ときにのんびり怠けることができるっていうのも一つの大切な能力なんでしょうね。なにごとものんびりが一番です。

「進学天使」は翼の生えている女の子と普通の男の子のお話で、日本の街並みは空を飛ぶには適していないからといって、女の子は海外留学を勧められます。それを後押しする友達もいますが、本人は同級生のある男の子のことが好きでずっと一緒にいたいと思っています。男の子のほうも最初は彼女が留学してしまうのを引き留めようとするのですが、彼女が空を飛んでいる姿を見てあることに気付かされます。
ラストの切れ味はこの短編が一番だと感じました。空を飛ぶっていうのはやっぱり憧れがあります。
この切れ味は長編にはなかなかないと思います。短編だからこそですね。

どの物語もストーリーの途中ももちろんすごく面白いのですが、最後のページ、最後の一コマを見たときの余韻が素晴らしいです。こんな素晴らしい読後の余韻を残してくれる物語が9編もあるのですから、大満足です。
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