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先入観潰し  

category: 雑記 tag: 河合克敏 
絵を描くとき、モチーフの輪郭線を描こうとするんじゃなく、その周りの空間を(意識して)描きなさいと教えられたような気がします。
たしか高校の美術の授業(静物デッサンとか)だったと思うんですが、記憶が定かじゃありません。
当時、その言葉の意味することはなんとなく分かったつもりになっていましたが、とてもその通りに描けるものじゃありませんでした。

周りの空間を正確に捉えることができれば、モチーフの輪郭は自然に現れてくるものだ。というような話だったと思うのですが、なにぶん絵心もなにもあったものではないので、そんなことを考えても逆にデッサンが崩れるだけのように感じていました。

ただ、今になってそのことを思い返してみると「素人は目で見たまま物を描くことに慣れていないため、下手に輪郭を意識すると失敗する」ということだったのかなと思っています。
たしかに当時、静物デッサンをしていたときに感じたのは「目の前のモチーフ」をどんなに頑張ってデッサンしても、それを二次元の紙にうまく落としこむことができない、という苦い経験でした。その原因はやはり、輪郭を描こうとしていたからだったんだろうなと今になって思い至ります。

人間の目は平気で嘘をつきます。そもそも目で見た情報を脳が都合よく解釈して、そこではじめて「見た」となるため、現実と脳内のイメージにはどこか齟齬が生じてしまいます。
だから、描くことに慣れていないうちは、まず「素直に見る」ということができないため、デッサンしようとしてもなかなか上手くいかないのでしょうね。

そう考えるとデッサンの目的というものは描きあがった絵にあるのではなくて、モチーフを見ながら描いているときに、不意にあらわれる自分の先入観をどれだけ潰すことができるかという訓練のようなものだったのかなと思います。

漫画「とめはねっ! 」に出てくる臨書の話だったと思うんですが、

「模写をするために見るんじゃなく、見るために模写をするのです」


というような台詞がでてきたように思います(これまたうろ覚えです、すみません)。
まさにデッサンもこれだなと思いました。と同時に、日常生活でも「素直に見る」ことや「先入観に囚われない」ということは訓練していないとなかなかできるものじゃないのだと感じました。


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河合 克敏

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で、結局何が言いたいのかというとですね、先入観というのは脳で現実を捉えている以上、必ずつきまとうものです。
何か問題に直面しているとき、はたしてそこに自分の先入観が入っていないか?それを問うのも、問題解決において重要な事だと思います。要は何もしなくてもすぐに曇るレンズを通してモノを見ているようなものだから、レンズはちゃんと拭いておくにこしたことはない、ということが言いたかったのです。

もののけ姫でもアシタカが「曇りなき眼で見定める」ということを言いますが、それをするためにはやはり、日頃から曇りやすいレンズの手入れをしておく必要があるのでしょうね。
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