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[森博嗣] フォグ・ハイダ - The Fog Hider を読んだ  

category: 読書 tag: 森博嗣 
フォグ・ハイダ - The Fog Hiderフォグ・ハイダ - The Fog Hider
(2014/04/24)
森 博嗣

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都へ向かう途中の旅路、ゼンは森の中で山賊に襲われる。
剣を交えるまでもなく、相手を「強い」と悟るゼン。
しかし、後々話を聞いてみると相手にもなにやら事情がある様子。
仇、敵討ち、濡れ衣、病人。さまざまな思惑が交差する中、それらを解決するために剣を取る。
しかし正義とは、剣とは、生とは、いったい何なのか、はたしてゼンは納得のいく答えを見つけられるのか。


ヴォイド・シェイパシリーズの第四弾ですね。
ゼンが少しずつではありますが、会話の中で相手の気持ちを汲んで話していたりして、そういうことにも慣れてきたのかなと思えます。また、自分のことだけでなく、相手のことを心配し、気にかけ、多少は面倒を見る、というのは山に篭っているときのゼンでは考えもしなかったことでしょう。少しずつ相手のいる生活にも慣れてきているのですね。

特に今回は仲間となって戦ってくれる侍が二人いて、さらに行動を共にしているのも含めると5人ほどいるので、人との触れ合いはかなり増えています。しかし、その分敵との争いごとも大きくなり、斬り合いの場面も多かったように感じました。
今回の争いは濡れ衣が原因だったり、敵討ちだったりして、どちらに正義があるというわけではなかったので、ゼンもそのあたりの「正しさ」についてもいろいろと思索を巡らせていました。

また最後の方の寺の和尚との会話ではいい感じに禅問答していました。
生きるための正義とはなにか? 生きるためなら何をしても構わないのか? いろいろな人間がいて、皆それぞれの思惑がある。その中で剣の道を進むというのはいったいどういうことなのか?

「少しくらいの濁りは、あった方がよろしい。この世にあるものは、いかなるものも、必ず無駄なものが混ざっております。なにも溶けていない水はない。なんの匂いもしない風もありません。それでも、それを綺麗な水といい、澄んだ空という。おそらくは、正しい剣、正しい刀も、そのようなものと想像いたします」


和尚さんの言葉に、ゼンもなにか得られるものがあったのでしょう。
しかし、彼は今後も強さとは何か、正義とは何か、剣とは何か、生きるとは何か、そんな答えの出ない問い(禅問答)を繰り返し、霧のような中から手探りで答えを探していくのでしょうね。
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